東海道の宿場で知られる関町から鈴鹿山麓に沿って四日市に通じる県道１１号線を３．５ｋｍほど北上すると亀山市の西北端に位置する白木町に入る。 道路が東に折れるあたりに国分寺参道と記された標識があり、細い道路を200mほど上ると行き止まるので車を降りる。 そこからは登山道のような厳しい傾斜の道が続き、20分ほどかけて参道を登れば国分寺に到着する。 境内の崖地に立って身を乗り出すような姿勢で立っているスダジイは幹の上部と大枝は全て無くしており、樹皮から芽吹いた若い小枝だけを茂らせて生きているようだ。 苔や蔦を着生させた姿は見るからに古木の趣がある。 ここには、樹高20m、目通り幹周6.34mと記されたシイが存在している筈だが、この樹はそこまでの大きさはないように思ったが。